……――――客室乗務員の採用試験の前日 私は、緊張でガチガチになっていた。 なりたかった職業の狭き門。破れた人達も数々見てきた。 失敗なんて出来ない。 ここまで来たら絶対にCAとして飛行機に乗りたい! 私は空港の展望デッキにいた。 大きな機体が空に羽ばたく姿を見ては、感動していた。 手には『一緒に飛ぼう』の文字。 一緒にいるだけで、緊張の糸は解れて……次の日、私はベストを尽くせた。 あれ? 一緒に? 誰といたんだっけ?