プルルプルル

私は晴に電話をかける。

『もしもし?瑠璃?珍しいね向こうからかけてくれるなんて!』

とても嬉しそうだ、だって私から電話したことないもん。

『てか、瑠璃聞いてくれやん!?昨日純菜からさ瑠璃が俺と別れたいとか言ってるって
メール来たんだけど嘘やろ?』

まさか向こうから話題を持ってくるなんて思いもしなかった・・・。

『うん、そのことなんだけどさ・・・私、他に好きな人がいるの』

『え・・・。なっなんで?』

晴のさっきまでの元気な声は一気に消えた。

『晴と付き合う前からずっと・・・』

『その男誰なわけ?』

急に晴の声のトーンが落ちる。

なんか怖い。

『そんなの言えるわけない。なんで自分の好きな人教えなくちゃいけないわけ?』

勇気を振り絞って言い返す私。

『だってだって!瑠璃は俺のものなんだ!誰にも渡さない!!』

『私はあんたなんかに縛られっぱなしでいたくないの!!』

必死に答える私。

でも、その声は晴にはとどかない。

『・・・わかったよ、別れたいんならわかれよよそのこかわり後で後悔するなよ』

ガチャ―――

やっと地獄が終わった。そう思うのわ私だけ?