「ヒロが気にしてると思って♪」
刹那さんはくねくねとしなを作って俺に寄りかかってくる。
いや…そりゃ気になりますけど……
でも
犯罪には変わりない!
って言うかこの人、ホントにあなどれない!!
そして何より…
「今日は一日ヒロと居られるわけね♪仲良くしましょ♪」
それが一番厄介だっつぅの!!!
――――
――
「あん…そこはだめぇ…」
「…………」
俺の指が止まった。さぐるように目を上げると、
「うふふ。ヒロって焦らすのが得意ね♪」なんてふぅと甘い吐息をつく。
「………」
再び指を動かすと、
「…せっかちねぇ…急いではだめ。…ゆっくり…ね…」とまたも甘~い言葉。
俺は冷めた目で刹那さんをじろりと睨んだ。



