- π PI Ⅱ -【BL】



「ヒロが気にしてると思って♪」


刹那さんはくねくねとしなを作って俺に寄りかかってくる。


いや…そりゃ気になりますけど……


でも


犯罪には変わりない!


って言うかこの人、ホントにあなどれない!!


そして何より…


「今日は一日ヒロと居られるわけね♪仲良くしましょ♪」


それが一番厄介だっつぅの!!!




――――

――


「あん…そこはだめぇ…」


「…………」


俺の指が止まった。さぐるように目を上げると、


「うふふ。ヒロって焦らすのが得意ね♪」なんてふぅと甘い吐息をつく。


「………」


再び指を動かすと、


「…せっかちねぇ…急いではだめ。…ゆっくり…ね…」とまたも甘~い言葉。




俺は冷めた目で刹那さんをじろりと睨んだ。