「あたしとあいつが似てるのもしょうがないわよ~。だってあたしたち従姉弟同士だもの」
い、従姉弟―――!!?
ど、どうりで納得!
すっげぇルックスいいのに、特に中身変態で意味不明なとことか、ほんとそっくりだ。
てか出会ったの八年前とか言ってなかったっけ??
まぁ前にちらりと聞いたけどあいつんちは色々家庭のじじょーってヤツが複雑みたいだからな、
ひょっこり『従姉弟』が現れてもおかしくないか。
でもあいつ…身内に犯罪者が居たのかよ。
よくそんなんでよく刑事なんてなれたな。
しかも従姉弟同士で関係があったって…まぁ従姉弟でも結婚はできるが。
妙なところで感心しながらも、「早く行きましょうよ~」とまたも腕を引っ張られる。
ついでに言うと、強引なところもそっくり。
そして男の趣味も―――同じ…かぁ。
「刹那さんがあいつ狙いじゃないってことは分かったけど、だからってアイツがあなたを俺の元にやった理由が分かんないんスけど」
刹那さんが俺のことを好きって分かってるあいつなら、尚更近づけるようなことはしまい。
あいつはそうゆうヤツだ。
「背に腹は変えられないってことじゃないかしら?♪
このあたしに護衛を頼むほど、切羽詰まってるんじゃない?あいつは心配なのよ。
あなたのことを大切に想ってる証拠」
刹那さんは色っぽい視線をふっと和らげて俺の髪にそっと触れてきた。
その視線は艶っぽいものじゃなく、はじめて見る穏やかなものだった。
ふわりと刹那さんの香りが香ってきて、ドキリとしたけど、その香りにそれ以上の感情は沸かなかった。
周の香りは―――
ドキドキして、どうしようもなく安心して、いつまでも包まれていたい…あったかい香り。
俺のことを大切に想ってる―――
それだけ聞ければ充分な気がした。



