- π PI Ⅱ -【BL】



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次の日の会社の帰り…俺はカフェのオープンテラスでコーヒーを飲んでいた。


今日も周が迎えにくると言って、


「いいか?俺の迎えが遅くても例の喫茶店で待ってるんだぞ?変な男に…いや、女もだ。声を掛けられてもついてったらダメだぞ」


なんて念を押された。


俺はガキかよ。


そう思っていたけど、俺は素直にその言葉に頷いた。あいつって過保護だよな。


最近男ばかりを狙った強盗が多発してるからって、心配しすぎだ。


大体あれは若い男ばかり狙ってるじゃないか。


俺は若くもなければ、狙われるほどの容姿をしていない。


心配し過ぎだって。と思いながらも、こうやって一緒に帰れることがちょっと嬉しかったり。


しかも約束の日曜日まであと三日だ。


最初は男同士で?って考えてたけど、気付いたらその日を指折り待ち望んでいた。


こんなわくわくしたのってどれぐらいぶりだろう…


考えたら、中学生の初デートのとき以来かも。


あいつと居ると小さなこともドキドキする。


なんかそれって幸せ?


なんて考えていると、





「ここ、いいかしら」





と頭上から女の声が降ってきた。