- π PI Ⅱ -【BL】



若干がっかりしつつも、それでも二人きりで食事!


ぅぉおおお!やってやるぜ!!(←ナニを??)


と言うわけで、俺は午後の営業周りをいつもの4倍以上のスピードでこなした。


だけど…


はて??『ゆっくり眠れる』って、裏を返せば普段眠れないみたいな口ぶりじゃないか。


…………


そーいや、アイツらってソッチはどうなってるんだろう…


桐ヶ谷が男と結婚してるって暴露(?)するまで、俺は普通に女と付き合ってるものだと思ってたし、あのときは普通にセックスしてる口ぶりだった。


考えて、ガクリとうな垂れる俺。


想像したくないな。


そもそも男同士ってどうやるんだ?いや、何となく知識だけはあるけど…


う゛~~~ん…俺は桐ヶ谷に触りたいのか??


キスはしたい…と思うけど…


手は繋ぎたいと思うけど。


さりげなく肩を抱いて引き寄せて…抱きしめて……(妄想は止まらない)


―――「…し、三好?」


またも声を掛けられて、はっとなった。


慌ててキョロキョロと辺りを見渡すと、そこはおっしゃれ~なバーカウンターだった。


いかん、いかん。俺、またバッドトリップしてたよ。


そう!今はお互い仕事を終えて、俺は愛しの桐ヶ谷と二人でこんな雰囲気のいいバーに来てるわけで!!


こんなチャンス滅多にないんだから、しっかりと味わなければ!


「俺、次このリヴザルト にしよっかな♪1969年だって。旨そう♪」


なんて桐ヶ谷はメニュー表を見て、ワクワク。


本当に好きなんだな。嬉しそうにしちゃってサ。


お前、可愛い過ぎなんだよ!!