「周―――…愛してる…」
そっと囁くと、
「俺もだ。俺もヒロを愛してる。
これからも、ずっとずっと永遠に」
と力強い返事が返ってきた。
ぎゅっと抱きしめると、同じだけの力で抱きしめられる。
笑いかけると、それ以上に優しい微笑みが返って来る。
顔を近づけると―――、
想像した以上に優しいキスが降りてきた。
パチッ…
パチパチパチ…
どこからともなく拍手が聞こえてきて、俺は顔を上げた。
良く見ると、俺たちの周りには人だかりが!
慌てて体を離そうとするけれど、周は俺を離さなかった。
「おめでと~!♪お幸せに!」
「がんばれよ!!」
拍手は次第に大きくなっていって、方々から祝福の声があがった。
って言うか俺たち男同士だぜ!?みんな違和感ないの!?
って思ってる傍ら、
「どーも、どーも♪」なんて周はご機嫌に手を振っている。
こいつぁ……
でも、ま……
いいか。



