一瞬絵利香はビクッとしていた。 「な・・・・なに?」 何故か泣き声のような声だった。 「お前なんで俺が陸ってわかったのに、悲しい顔をした?」 絵利香は振り返らずに教室の前で ゆっくり顔を下にむけた。 「それを聞いてなにになるの?」 「は?」 「だから!それを聞いてなにになるのってきいてるの!」 「俺はただきになって・・・」 意外な言葉に、俺は同様を隠せなかった。