わたしだけを見てほしいのに

「いいよ。そのかわりさあ。」

直樹くんが真剣な顔をして言った。

「お前、ずっとこれからも
自分の気持ちに正直にいろよ。
少なくても俺の前では。」
「うん。え?なにそれ告白?」

直樹くんが笑った。

私も心から笑った。


秋空の下


それはなんだか
とっても
自分を好きだと思えた瞬間だった。


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