わたしだけを見てほしいのに

同じ女の子で
年上で
安心して話せたし
胡桃さんは
とっても聞き上手だった

「そっか、それは辛かったね。」
「うん・・・。」

全部聞いてもらえただけで
気持ちがかなりスッキリしていた

「私は、そんな男とは別れてほしいけど
まだ、好きなんだよねえ?」
「・・・うん。」
「一度、直接ぶつけてごらん?
修ちゃんのギターいい機会だと思うよ。」
「そうかなあ。」
「うん、そしたら意外と気持ちが冷めて
すっきりしたりするものだよ。」
「うん。」

胡桃さんの言葉で
私は
少しずつ決意が固まって来た