「それじゃ、明日からの夏休み
くれぐれも先生を泣かせるような事に
ならないように。頼むぞ!」

担任の町田の声が教室に響く。
最後の「頼むぞ!」は、
いかにも体育教師らしい大音量で。

1年14組のドアをおもいきり開けて
次々に廊下へと飛び出してく
女子生徒達。

私もみんなに続いて
教室の出口へと向かう。