気付かないうちに顔を近づけてマジマジと見ていたら…… パチッと、蒼くんが目を開けてしまった。 「うわぁ!」 椅子から転げ落ちそうな位にびっくりして私を見る。 「なっ 葵さん!どうしたのっ」 顔を真っ赤にして焦ってる焦ってる! 「ふふふっ パパさん帰ってきたから夕飯だって〜」 「あぁぁ……はぁ… すぐ、行く」 「あはっ 顔、手の痕ついてるよっ」 「……うるさいよ」 ちょっと不機嫌な声。 それでも、耳を赤くして頬を手の甲で撫でる蒼くんに、私は小さく笑った。 .