10センチメートル☆ロマンス





「……とりあえず、この辺から探してみようかな」

「葵さんは本当にバカだね」


「――っ! 蒼くん?!」



 いきなりの声にびっくりして振り返ると、後ろの壁により掛かり腕を組んでこちらを見る蒼くんが居た。



 本当に大人顔負けだなぁ、おい。




「はぁ……一回じゃ無理か」


 明らかバカにした口振りで、私の手を掴み廊下を歩いていく。


 そして四番目の扉の前に立ち、


「ここが俺の部屋。もう間違えないようにね」


 そう言って、彼は一階へと向かった。



 ……なにさっ!もう間違えないもんねっ



 アッカンベーしたら、蒼くんが振り向いて顔をひきつらせる。

 それを見て私は慌てて目を逸らした(汗)