10センチメートル☆ロマンス





「じゃあ――…これは?」



 位置を変えた望遠鏡を、薄く笑いながら私に見せてきた。




「えっ……この輪っかは…土星だぁ!」



 あまりに楽しくて、次は?次!とおねだりする。




「……これは…分かるでしょ?」



 最後の惑星は――…



「……月…」


「正解」




 真っ暗な中に、黄色い円が、幻想的に浮かんでる。


 望遠鏡からの月と、窓からの月とを見比べてると……


「ははっ 必死だね」