「これ…。 蒼くんの、忘れ物。……と、欲しがってた本」 カードと本を、蒼くんに渡す。 「受付の人から預かったの」 蒼くんは「ありがと」と、小さな声で私の手から受け取った。 ――さてと。 「それじゃあ、私はこれで……」 立ち上がり帰ろうとすると、 「やだぁ! 夕飯食べて行ってよぉ」 蒼くんのママさんが私を引き止めた。 ……やだぁっ!て……。 .