10センチメートル☆ロマンス





「今月ももう終わるし、新学期始まったら早々来なくなるでしょ?

 葵ちゃんいつも一緒に居たから、もし都築くんのお家知ってたら、渡してあげてほしいの」



 眉を下げて私に言うおばさんに、“これは、チャンスかもしれない!”と、閃いた私。


 もちろん―――



「私でよければ届けてきます!


 佐伯くんごめんっ
 私、用事できたから先帰るね!」



 何か言いかけた佐伯くんに気付かないフリをして、おばさんと話を終えると、荷物をまとめて図書館を後にした。






 坂道をひたすら掛け下りる。