「蒼、くん……怒った、の…?」
止まりかけた涙が、また溢れ出す。
「―――怒ってる」
一際低い声で、私を睨む彼。
オロオロする私を見て苛ついたのか、彼は睨みつけていた瞳を伏せ、肩を揺らして盛大な溜め息を吐くと、口を開いた。
「……何でそうなるの?
学生同士だと何かが変わるの?
周りの人を満足させるために俺達は一緒にいるの?
周りの目を気にしないと……俺達は、一緒にいれないの?」
―――彼の小さな怒りは、私の涙を止めた。
「……俺で葵さんの未来が決まるなんて、そんなのは嫌だ。
葵さんの重荷になるなんて、嫌なんだ」
.


