10センチメートル☆ロマンス





 ボロボロ涙を流して、顔はグシャグシャ。

 本当に、ただの子供だわ。





「……だから、四年制の大学に変えようとしたの?」



 蒼くんはこんな私を見ながら、それでも冷静に話を続ける。
 私は涙と鼻水で酷いことになってる顔で頷く。



「だ、だってっ!

 私はっ あと二年したら、社会人に、なってっ
 そしたらっ 蒼くんは、まだ、が、学生で…っ」



 しゃくりながら。

 鼻水を出しながら一生懸命伝えようとする私の手を、蒼くんは優しく更に握りしめてくれた。





「……葵さんが社会人で、俺が学生だったら恥ずかしいの?」



 蒼くんの一言に咄嗟に


「違うっ!」


 叫んだ。