10センチメートル☆ロマンス






 ――――……遅い。




 割とゆっくり坂を登ったはずだけど。

 早紀ちゃんは、まだ来ない。



 ……聡くんにでも捕まってるのかな?







「―――蒼くん…」



 久しぶりに見た蒼くんの姿。

 相変わらずクールな彼。


 私を追いかけもしなかった。

 ……いや、追いかけてほしかった訳じゃないけど……いや、まぁ寂しかったと言えば寂しかったけど…。




 ―――悶々と考えちゃって、自己嫌悪に頭を抱えてしまう。