――――……遅い。 割とゆっくり坂を登ったはずだけど。 早紀ちゃんは、まだ来ない。 ……聡くんにでも捕まってるのかな? 「―――蒼くん…」 久しぶりに見た蒼くんの姿。 相変わらずクールな彼。 私を追いかけもしなかった。 ……いや、追いかけてほしかった訳じゃないけど……いや、まぁ寂しかったと言えば寂しかったけど…。 ―――悶々と考えちゃって、自己嫌悪に頭を抱えてしまう。 .