10センチメートル☆ロマンス





 慌てて振り返ると、


「私買い忘れた物あるから、先に行ってて!」



 そのまま翻して来た道を戻って行く早紀ちゃん。

 その後ろ姿を見た私は盛大に息を吐くと、一人、図書館までの坂道をトボトボと上がって行った。







 もう紅葉が終わりに近づいてるせいか、枯れ葉が舞う。

 普段なら『キレイ…』なんて眺めるところだけど―――


 私の心情からしたら、そんな余裕なんてない。



 坂の頂上にたどり着くと、早々に図書館内に入っていつもの席に向かった。