慌てて振り返ると、 「私買い忘れた物あるから、先に行ってて!」 そのまま翻して来た道を戻って行く早紀ちゃん。 その後ろ姿を見た私は盛大に息を吐くと、一人、図書館までの坂道をトボトボと上がって行った。 もう紅葉が終わりに近づいてるせいか、枯れ葉が舞う。 普段なら『キレイ…』なんて眺めるところだけど――― 私の心情からしたら、そんな余裕なんてない。 坂の頂上にたどり着くと、早々に図書館内に入っていつもの席に向かった。 .