10センチメートル☆ロマンス





ガタッ ドサドサドサ…ッ


 ―――なんか、棚の商品が全て落ちたような音が……



「ちょっ 蒼一郎!

 ……もう、何してるんだよ〜」


 聡くんが見た方向から、足音が近づく。




「―――葵さんっ?!」



 ……蒼くん足に何か引きずってるよ?



「あはっ 久しぶり」


 ぎこちない笑顔になってしまったけど、手を振ってみた。


 蒼くんは一瞬顔を歪めたけど……すぐにいつもの顔に戻り、


「久しぶりだね、葵さん」


 真っ直ぐ私を見る彼の瞳。


 ……正直、逃げ出したい。