10センチメートル☆ロマンス





 その日の夜、蒼くんからの電話に出なかった。

 理由なんて明確な物無いけど……強いて言えば、


“うまく話せる自信が無かったから”


 ……かな。




「私のバカ…」


 ベッドに仰向けで横になりながら、本日何度目かの溜め息を吐く。





 ふと横を向くと、机の上は大学のパンフレットでいっぱいになっていて、少し崩れ落ちていて。

 のろのろと立ち上がって机に向かうと、山になってるパンフレットから、ある一冊を手に取った。





「―――本当にどうしよ…」



 呟きは、私をさらに不安にさせる。