10センチメートル☆ロマンス





 ヤキモチ……確かに大人げないよね。

 いや、私もまだ完全な大人じゃないから微妙なんだけど。



「――蒼くん……早く来てよ…」



 最近の私はおかしい。

 情緒不安定というかなんというか……。ちょっとした事ですぐに落ち込んでしまう。


 蒼くんが私を好きでいてくれてるのなんて、ちゃんと解ってるのに。






「葵さんもう学校終わったの?」




 大好きな彼の声に、笑顔で振り向くと。

 蒼くんの体操着の裾を摘む相田さんがいた。




「蒼一郎くん、早く行かないと!」


 彼女は蒼くんの腕を掴んで引っ張る。