10センチメートル☆ロマンス





「葵さん……俺も、ごめん。
 受験生の葵さんの邪魔になりたくなくて…。

 ―――でも、会いたくて。
 受験勉強っていう名目なら会えると思ったんだ。

 ……そんなの、俺の勝手な考えだったんだけど」


 蒼くんは私を抱き締めそう言うと、更にキツく抱き締めてきた。



「……私、に、会う、ために…?」




「……悪いかよ……」







 ―――――……


 どうしよう。




 別の理由で涙が止まらなくなった。