10センチメートル☆ロマンス





 早く帰りたい。


 帰ったら、蒼くんのあの色気のある声で『お帰り』って言われたい―――



 私は蒼くんに思いを馳せながら片付けを急いだ。





「バイバーイ!」

「またねーっ」

「お疲れ様!」



 何人か帰るグループと一緒に、校門を後にする。


 私は早く帰りたくて、歩く足を早めた。






 こんなに、蒼くんを想ってる……。



 恥ずかしい事なんて何もない。


 私の想いは、本物だから―――…