10センチメートル☆ロマンス




 *******



「お疲れ様〜!」

「大成功だったね! 良かったぁ♪」

「はい、それでは全員で実行委員に拍手〜!」





 文化祭が終わり、放課後の教室でクラスみんなで私と佐伯くんを拍手で迎えてくれた。

 私達は笑顔でみんなにお礼を言いながら、クラスの片付けをし始めた。




「月島!
 片付け終わらせたら、この間行ったお好み焼き屋にみんなで行こうぜ」


 佐伯くんは今日の出来事が無かったかのように、普通に私に話しかけてくれた。
 それが、すごくありがたかった。



「……ごめん。

 今日は早く帰らないといけないんだ」


 言うと、佐伯くんは一瞬目を見開いたけと、すぐにいつもの笑顔に戻った。



「分かった。 お疲れさん」


 言って、佐伯くんが去って行く後ろ姿に……私は何度も「ごめんなさい」と心の中で呟いた。