10センチメートル☆ロマンス





 蒼くんは「ごめん」と言って、下駄箱から靴を取り出した。




「そう、だったんだ…」



 仕方ないのは分かってるけど。

 寂しいなぁ…。




 俯いて気持ちを堪えてる私に、


「……終わったら電話ちょうだい?

 待ってるから」



 顔を上げると、すでに蒼くんは靴を履いて出口に向かっていた。


 私が顔を真っ赤にしてると、横から慌てて聡くん達も靴を履き始める。



 小学生に振り回されてる私は、やっぱりお馬鹿なんだろうな……。





「今日はありがとうございました!」


 聡くん達が気を使ってくれたのか、出口に向かう足を止めて私に頭を下げた。