蒼くんはだいぶ奥にある本棚に着くと、脚立を使って棚に本を戻す。 私は彼に近づき、見上げた。 「ごめんね。彼、高校のクラスメイトで……」 「それが?」 え? 「俺には関係ないから」 無表情の蒼くんが、私を見下ろす。 「あの人に教えてもらうと良い。俺も大学の教授から論文頼まれてたから、ちょうど良かった」 無表情の、何の感情もない顔の蒼くんが、私を見つめる。 「わ…たし、なんかした?」 なんで? さっきまで仲良くやってたよね? .