10センチメートル☆ロマンス





「……やっぱりあなたが何か吹き込んだんですか?」



 蒼くんの低い声に、ビクリと体が震えた。……が、早紀ちゃんは変わらず笑顔。



「あら〜、子供のくせにするどいわね。

 確かに誤魔化すように言ったのは私よ?葵は正直に話すつもりだったみたいだけどね」



 悪びれもなく蒼くんの質問に答える早紀ちゃん。


 彼は小さく溜め息を吐くと、


「あんたが心配するのも分かるけど、俺たちの事に余計な口挟むな。

 ―――迷惑だ」



 そう言って、ジロリと早紀ちゃんを睨む蒼くん。




 綺麗な顔の人が睨むと、どうしてこう、凄みが増すのかな……なんて考えてた私。