「いや、どうせ同じ問題解くんだし?一緒の方がいいかなって! 俺、理数系だから教えてやれるし…っ」 頭をかきながら真っ赤な顔で言う彼に、私も何て答えて良いか分からなかった。 すると、ガガッと椅子を引く音が隣の席から音が聞こえた。 振り向くと、無言で分厚い本と筆記用具を片付ける蒼くんがいた。 「月島の弟?」 「ちがっ」 「葵さん、お先に」 私とは目も合わせずに、蒼くんはリュックを持って分厚い本を片付ける為、本棚の中へ。 「佐伯くん、ちょっとごめんっ」 それを慌てて追いかける。 .