―――そんな。 そんな中途半端な気持ちなんかじゃない。 私はただ、真っ直ぐに君が好きなのに……。 それを一番に伝えたい相手に……どうしてうまく伝えられないの――! ポロポロと涙が止まらない私。 下駄箱は今、人通りが少なくて良かった。 ……じゃなきゃ。 小学生に抱き付いて泣いてる私は、完璧犯罪者だ。 「……蒼くん…っ 好き、大好き…っ ……だから……嫌わないで…っ!」 あぁ……格好悪い。 6歳も下の子にすがりついて、“嫌わないで”なんて。 端から見たら痛い事この上ない。 .