10センチメートル☆ロマンス





 ………どうして? どうして…!



 私は立っていられなくて、崩れ落ちてしまった。





「…葵っ!」



 ―――咄嗟に掴まれた腕。




 私の腕を掴んだのは、佐伯くんだった。





「あ…っ

 ―――蒼くん…!」



 それよりも蒼くんの下へ…!


 掴まれた腕を振り払おうと、もがくけど。佐伯くんの手は、更に力を増していく。




「……っ お願いだから放して…!」


 叫ぶけど。佐伯くんは眉間にしわを寄せ、苦しそうな顔で私を見下ろすだけ。