10センチメートル☆ロマンス





「……葵さん。 もうやめたほうがいいんじゃない?」



 訳が分からず瞬きをするしかなくて。

 何故か、手が震えてきた。





「……俺に付きまとうの、やめたら?」



 さっきよりも低く、唸るように言った蒼くん。


 翻して、そのまま私に背を向けて行ってしまった。




「――そ…っ」


 ―――蒼くん…!



 呼びたいのに、ショックからか声が出ない。

 聡くんと大悟くんも、複雑な顔をしながら蒼くんの後を追う。