ガタンッ
大きな音がして向くと、蒼くんが立ち上がった拍子に椅子がズレた音だった。
その音をみんな気にせず、「お前ら付き合ってんのかよ〜」なんて、話題が私と佐伯くんになってしまってる。
「蒼くん…!」
私は蒼くんのそばに行こうとしたけど……足が、動かない。
だって……蒼くんが今までに無いような目つきで私を睨んでるから。
……なんで……?
蒼くんはフイっと目を逸らすと、教室から出て行ってしまった。
その姿に聡くんと大悟くんは慌てて後を追う。
「――蒼くん…っ」
訳が分からず震える足を無理矢理動かし追いかける。
後ろから早紀ちゃんの呼び声が聞こえたけど。
そんなの、私を止める理由にはならなかった。
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