10センチメートル☆ロマンス





「……少年、葵をこの姿のまま居させていいの?」


 今まで黙ってた早紀ちゃんが、壁に寄りかかりながら蒼くんに話しかけた。
 すると、蒼くんはゆっくり早紀ちゃんを見て、今度は私を見つめた。




「……行こう?」



 目が合った私が微笑みかけると、ゆっくり頷き、そのまま廊下を歩き始めた。
 その姿を見た早紀ちゃんが私にウィンクする。

 私は頷き彼の後を追いかけクラスまで連れて行った。












 それから、私達のクラスに着くと、聡くんと大悟くんは席につき、さっきまでの表情から一変、飲み物やお菓子を並べて楽しそうにみんなと喋っていた。