右から肩を組まれ、左からは手首を捕まれて泣きそうになってると……
「……汚い手で葵さんに触るな」
低いアルトの声で蒼くんが呟いた。
「ああ? ガキがうるせえぞ。あっち行ってろ」
三人組の一人が、蒼くんに向かって言い捨てるけど。蒼くんは怯まずに、
「確かに俺はガキだけど。
嫌がってる女の人を無理やり連れ回そうとしてるあなた達は、はたして大人なの?」
体が大きい、蒼くんよりも明らかに年上の男達に、蒼くんは睨みつける。
その姿に腹を立てた男の一人が、グイッと前に出ると蒼くんの胸ぐらを掴んだ。
.
メニュー