10センチメートル☆ロマンス





 慌てて校門まで走って行くと、小さな人だかりが出来ていた。

 人だかりの中心には、明らかに背の低い男の子達が居て。その周りを女生徒が囲んでいた。




「……蒼くん…っ」



 私の呼び声に、皆一斉にこちらを見る。



「あ…葵さん!」


 集団の中、聡くんが私に気づき手を振った。すると、私に気付いた蒼くんが一瞬口を開いた。

 ……が、何故か急に眉間にシワを寄せて口を閉じる。



「なんだ〜 月島さんの知り合いだったんだ?

 小学生なんて珍しいからどうしたのかと思った」


 蒼くん達に声をかけていた女生徒は同じ学年の女の子達で。みんなは「弟さん?」なんて聞いてきた。

 それに私はなんて答えたらいいのか分からなくて、


「い、や…? ははは…」


 笑って誤魔化した。



 ……どうしよう…(泣)