慌てて校門まで走って行くと、小さな人だかりが出来ていた。
人だかりの中心には、明らかに背の低い男の子達が居て。その周りを女生徒が囲んでいた。
「……蒼くん…っ」
私の呼び声に、皆一斉にこちらを見る。
「あ…葵さん!」
集団の中、聡くんが私に気づき手を振った。すると、私に気付いた蒼くんが一瞬口を開いた。
……が、何故か急に眉間にシワを寄せて口を閉じる。
「なんだ〜 月島さんの知り合いだったんだ?
小学生なんて珍しいからどうしたのかと思った」
蒼くん達に声をかけていた女生徒は同じ学年の女の子達で。みんなは「弟さん?」なんて聞いてきた。
それに私はなんて答えたらいいのか分からなくて、
「い、や…? ははは…」
笑って誤魔化した。
……どうしよう…(泣)
.


