――蒼くんっ! 『……もしもし?葵さん?』 「も、もしもしもしっ」 『ははっ どもってるし!』 ……嘘みたい…。 声聞きたくて仕方なかったのに。今、蒼くんの声を聞いてる。 『……ねぇ、ちゃんと聞いてる?』 「きっ聞いてる! 聞いてるよっ!」 ママがニヤニヤしながら私を見てくるから、自分の部屋へ慌てて向かった。 「あ、の……珍しいね。 蒼くんが電話してくるなんて」 脳内パニックの私。 髪をいじりながら真っ赤な顔で、部屋をウロウロしてる。 『うん。 何だか…』 .