10センチメートル☆ロマンス





「これから……葵って呼んでも良いか?」



 ハニカミながら言った佐伯くんに、拍子抜け。

 …………へ?




「月島?」

「あっ ごめん!
 えっと……呼び名だよね?

 いいよ。 別に」



 その一言に、佐伯くんは顔を真っ赤にして頭をかきだした。



「……じゃ、…葵…」

「はい」


「ふっ はははっ
 何だかハズいな!」

「ふふっ 確かに!
 改めて言われると照れるね」



 やっと自然に2人、話しながら廊下を歩き出せた。



「佐伯くん」
「ん?」

「私……佐伯くんと友達になれて良かった」



「……え…?」


「これからも仲良くしてね?」