10センチメートル☆ロマンス





 財布は更衣室のロッカーの中。



「は? ジュースくらい奢ってやるよ。

 何がいいの?」


 呆れたように言ったすぐ後、自販機にお金を投入して私を見た佐伯くん。


 私は慣れないことに恐縮しちゃって、恥ずかしくなってきた。



「ありがと。

 ……じゃあ、これ、いただきマス」


 レモンティーを押して、佐伯くんは飲むヨーグルトをチョイス。
 可愛いなぁなんて思いながら2人中庭に座って、何となくボーっとした。


 今の時間は15時。

 後少しで本日の文化祭は終了だ。




 ベンチに座ってボーっと行き交う人を見ていると、隣の佐伯くんが、


「なぁ、明日来るのって…この間の小学生か?」


 こちらを見ることなく聞いてきた。