10センチメートル☆ロマンス





「ごめんなさいっ!」



 振り返ると、窓際に座ってる早紀ちゃんが手を振っている。
 私も笑顔で振りかえし、佐伯くんと生徒会室へ向かうため、更衣室を後にした。






「腕章めんどくせぇな」

「確かに。預けてくれれば良いのにね」

「何年か前の先輩がそれやって無くすのが多くて、生徒会室まで毎回取りに行かなきゃイケなくなったらしいよ」

「……面倒な事してくれたねぇ」




 本当に最近、佐伯くんとは普通に話せるようになった。

 早紀ちゃんまでとはいかないけど、初めての男友達……になるのかな…?




「……月島はさ、明日誰か来たりするの?」

「う…ん……」



 さっきの話を思い出して、私は歯切れ悪く返事をしてしまった。


 ……悪い事なんてしてないのに。