10センチメートル☆ロマンス





「私の前なら良いけど、他の子の前ではあまりあの子の事好きな事とか、気付かれない方がいいと思う。

 ……蒼くんの為にも…」




 私は、何も言えなかった。



 だって、今まで考えもしなかった事だから。


 確かに私は蒼くんが好きで、蒼くんも私を好きでいてくれて…。 それだけで満足してたんだ。



 6歳の年の差を周りがなんと思うかなんて……考えもしなかった。




「早紀ちゃん……心配してくれてありがと。

 私も気を付けてみる」



 心配してくれてる友達に、私はこれしか言えなかった。




ドンドンッ

「月島ぁ! 見回り遅れるぞ!」


 佐伯くんが更衣室のドアを叩く。
 慌てて巫女服から制服に着替え、更衣室を出ようとドアを開けた。