10センチメートル☆ロマンス





『………』



 返事をしない蒼くんに、私はどうしたらいいか分からず泣きそうになる。そんな空気の中、


『それって、俺が行ってもいいの?』


 少し、小さな声で蒼くんが聞いてきた。



「あ、当たり前でしょう?!
 ずっとは無理だけど、空いてる時間に一緒に回りたいしっ

 来てくれたら嬉しいよ?!」



 必死になる私に蒼くんは吹き出しながら、それでもやっぱり静かに聞いてきた。



『葵さん、確か実行委員だったよね?
 色々忙しいんじゃない?』