不意に、蒼くんがこちらを向きニヤリとする。 ―――また私をバカにするのか?! なんて思った瞬間。 「!?」 顔に影が出来て、唇に……暖かいものが一瞬、触れた。 ……離れていく蒼くんの顔。 ニヤリ口角をあげ、 「葵さん、俺以外にそんな顔したらダメだよ?」 そう言って、私を置き去りにして坂を先に下りていく。 ……は? 今の、何? 今、私の唇に当たったものは―――…… .