高校2年の夏。 私は、恋をした。 ******** ハァ… 「あつ〜〜〜〜いっ!」 ハァハァッ 「……しんどぉ〜〜いっ!」 ―――8月。 太陽が照りつける13時。 図書館に向かう為、いつもの坂道をひたすら上っていた。 そんな私は、月島 葵 17歳。 只今、2回目の高校の夏休みを満喫中。 ……の、はずが。 問題が難しくて宿題が全く進まず、ここ二週間図書館の常連になっていた。 .