10センチメートル☆ロマンス





「ごめん……。

 俺、自分でもよく分からない態度で理解出来ないんだけど……葵さんが泣いたのは、

 俺のせい、だよね?」

「――っ!

 ち、違うっ! あれは勝手に」

「違わないよ」



 バツ悪そうに目を逸らす蒼くん。



「……葵さんを傷付けたのは俺なのに――。

 父さんが葵さんを慰めるのを俺が怒る資格なんかないんだ」


 眉間にしわを寄せて今にも泣きそうな蒼くんを見て、胸がツキンと痛くなる。




「―――違うのっ!

 あの時泣いたのは…っ

 ……蒼くんが、格好良くて―――なんだか、置いてかれる気が、したから…」