******* 「蒼くんっ どこに行くの?!」 ずっと私の手を掴んだまま。蒼くんは私の呼び声にも振り向かず、5年生と6年生の教室がある廊下をひたすら歩いていた。 ―――ここは北校舎の4階。 5-3と書いてある教室のドアを開け、中に入った。 ……ここ、もしかして…! 「蒼くんのクラス…?」 並んでる机にぶつからないように、間を縫って窓まで行くと、手を離した。 「……葵さん」 ゆっくりと振り返る蒼くんは、叱られた子供の様に眉を下げ私を見上げる。 .