パパさんは意地悪く笑い、蒼くんを見る。
そのやりとりに、私はオロオロするばかり。
蒼くんに目をやると、
「……それでも。 葵さんに触れるのは父さんでも許さない」
パパさんの挑発にも似た言葉に、蒼くんは静かに怒りを出した。
「――行くよ」
そう言って私の手を取り、歩き出す。
――っていうか!
まだ競技終わってないんじゃ?!
慌てて振り返ると、小学生、保護者、全ての人がこちらを見て沸き上がってた。
校庭で退場のために並んでいた5、6年生達もすでにグチャグチャになり、こちらを見てる。
パパさんはニッコリ笑いながら手を振っていた。
……もう、カオスの世界だ……。
.


