ちょうど私達の右斜め前の、前から5番目に居た。 さっきまで付けていたハチマキを外し、上半身裸姿で、裸足で校庭に立ち上がる彼は、凄くキレイで。 ドォ――ン… 太鼓の音が鳴る度に、形を、人数を変えながら真剣に取り組む蒼くんに、目が離せない。 「…惚れ直した?」 隣から、声がする。 私は恥ずかしかったけど、 「…はい。 惚れ直しました」 真っ赤な顔でパパさんを見ると、口角をあげニヤリと笑い、またカメラを構えた。 ……血は争えないな。 私は真っ赤な顔で、また、蒼くんを探す。 .