隣のパパさんは、真正面を向いたまま。
私は、黙って聞く事にした。
「小学校へ上がる前にやらせたIQテストが驚くほどの数値で、世界中から教授やら先生が来て色々やらせたり脳波を調べたり……。
今思えば、アイツにとって楽しい事な訳無かったんだよな…」
……最後の言葉は独り言のような、呟きに変わった。
「小学校低学年で高校のカリキュラム終了。今では大学までの勉強終わらせて、世界の名だたる教授に色々やらされてる。
本人は楽しいみたいだから止めないけど。……それでもやっぱり、どんどん子供らしさが無くなっていく。
―――そりゃそうだよね。
大人の中で、大人でも難しい数式やらを会話に取り入れて会話をしてきたアイツには、子供らしさなんて、無くなるに決まってる。
感情の出し方、読み方、受け止め方や表現が…難しいんだ。
僕や美和にはまだ子供らしく見えるけど……」
私と目が合うと、フッと笑い、その瞳を伏せた。
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